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獅子舞(シーシー)~舞い踊る村の守り神~

場所:八重山各地
時期:各時期
八重山では豊年祭や結願祭など、多くの祭りで獅子舞が行われる。獅子が舞うことで村から悪霊を払い、五穀豊穣と無病息災を祈願する。

本土の獅子は布をかぶるが、沖縄の獅子は体全体が毛に覆われ、頭・前足の担当者と胴体・後足の担当者の2人で舞い、多くの場合は雌雄一対で現れる。八重山における獅子の歴史は今から約4~500年前、石垣島川平村の北海岸に流れ着いた木箱に入っていた木彫の猛獣の面から始まったと伝えられる。

川平の人々は面に合わせて胴を作り、舞を編み出して祭りで演じるようになった。すると天災が減り、豊作が続き、村人の健康が保たれるようになった。その噂が伝わり、やがて八重山各地で獅子が舞われるようになったといわれている。

石垣島の白保では旧盆の3日間、毎晩雌雄2頭の獅子が集落の新築の家などに招かれ獅子舞を行う。赤ちゃんが無病息災に育つようにと獅子の口から赤ちゃんを呑み込ませ、腹から出すという儀式も行われる。子供たちは獅子に向かって人差し指を突き出し、「れるれ、れるれ~♪」と唱えて、獅子を自分の方へと誘う。この声に呼ばれた獅子は、子供たちに噛み付いたり引っ張りまわしたりして戯れる。

さらに、旧盆送り日の翌日にも獅子は現われ、村に残った悪霊や邪気をお祓いするために舞う。獅子舞は八重山の中でも地域によって特色があり、獅子の顔つきや、獅子頭の持ち方、舞い方などがそれぞれ異なる。

また、竹富島など島の弥勒(ミルク)との相性が悪いということで獅子がいない島もある。いろいろな祭りを見に行き、その違いを見つけるのも祭りの楽しみ方のひとつだろう。

※写真1枚目は石垣島四ヶ字の獅子舞、2枚目は白保、3枚目は波照間島のムシャーマで舞う獅子舞

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